江戸指物では国内産材を使用します。桑、タモ、キハダ、ケンポ、桐、ケヤキなどの広葉樹のほか杉などの針葉樹を使うこともあります。
桑は伊豆諸島の御蔵島・三宅島産が杢・つや・粘りのある材質などの点で最上とされ希少なものになっています。
角材や板材をつなぎ合わせるための工作の方法は、仕口といい、継ぎ手、ほぞ組みなどともよばれます。
“ほぞ”とそれを差し込む溝を刻み、組み立てます。それぞれの箇所に適した細工をほどこすことで丈夫で見た目のすっきりとした品物が出来上がります。